熱中症対策にも!夏の部活動で意識したい水分補給・休憩の取り方!

熱中症注意のイラスト

■ 熱中症とは?

熱中症は、高温多湿な環境で体温調節がうまくできず、体内に熱がこもることで起こる症状です。軽度のめまいや吐き気から、重度の場合は意識障害やけいれんなど命に関わることもあります。

熱中所には大きく分けて4つの書状に分けられます。
1,熱失神(めまい・失神など)
2,熱けいれん(痛みを伴うけいれん)
3,熱疲労(脱力感・倦怠感・めまい・頭痛・吐き気など)
4,熱射病(意識障害・高体温など)
→高体温が続くと、中枢神経、心臓、腎臓、肝臓など臓器に致命的な障害が起こり死亡するケースもあります。

1,2,3の症状に気付かづ無理な運動を続けると、4に移行し、命の危険を伴う状態に陥ってしまう恐れがあるため、無理な運動を避けこまめに休憩をとることが重要になってきます。

熱中症を防ぐ水分補給のコツ


水分補給のコツはズバリ「水分・塩分・糖分をこまめに摂取する」ということです。
→塩分・糖分を水分と同時にとることで腸管における水分吸収を促進します!

「水・お茶しか飲まない」「水分補給を一回で一気に飲み干す」このような行動は、吸収率を減少させる恐れがあります。

理想の水分補給とは?
→食塩相当量0.1~0.2g(100ml中)のスポーツドリンクをこまめに摂取し、同程度の量・頻度で水を摂取するこの水分補給が理想といえるでしょう。

水分補給は塩分濃度が大切です!
100mlあたりどれくらいの塩分が含まれているのか確認しましょう!(成分表でチェック!)

熱中症になってしまったらどうする?

熱中症を疑う症状
意識障害の有無  
応答が鈍い
言動がおかしい
意識がない


一つの基準としてキャップのしまったペットボトルを渡して自分一人で飲めるかどうか→飲めなければ意識障害有と認定していいでしょう。
意識障害無し
意識障害がない場合
意識障害有
意識障害がある場合
涼しい場所へ避難
涼しい場所へ非難
水分摂取ができるか
できない場合医療機関へ搬送しましょう。
できる場合以下のフローにしたがって下さい。
脱衣と冷却
具体的な冷却方法は後程説明いたします
水分・塩分の補給
水分補給ができるなら
水分・塩分を摂取させましょう。
摂取後、症状が改善しない場合は、医療機関へ搬送しましょう。
救急車で医療機関へ搬送
救急車が到着し次第搬送し、医療機関へ判断をゆだねましょう。
症状が改善している場合、経過観察し回復を待ちましょう。

熱中症患者の冷却方法

1,氷水に浸して冷却する
この時、患者がおぼれないよう胸より上が氷水から出るよう支えてあげましょう。(◎)

2,全身に水をかけ扇風機などで強い風を送りましょう。(〇)

3,氷水に浸したタオルをたくさん用意し、全身にあて、あったまったら交換する。(△)

最後に

水分補給や休憩の取り方、そして万が一熱中症になった場合の対処法を知っておくことは、スポーツ選手だけでなく、日常生活を送るすべての人にとって大切です。

とはいえ、最も重要なのは「無理な運動を避けること」。炎天下の中での練習は、身体に大きな負担をかける可能性があります。運動を始める前には、暑さ指数(WBGT)などの指標を活用して、その日の気温・湿度から「練習できる環境かどうか」をしっかりと確認することが欠かせません。

特に部活動や大会シーズンはつい頑張りすぎてしまいがちですが、体調を優先し、必要な場合は中止や短縮も視野に入れた柔軟な判断が、事故を防ぐ大切な一歩となります。


本記事は熱中症アンバサダー取得者が執筆しています。

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