塚本 七海(つかもと ななみ)選手—完全解析:インターハイ覇者のラケット・戦績・プレースタイル
2024年夏、高校ソフトテニス界に衝撃が走りました。広島翔洋高校の2年生ペア、塚本七海・前川愛生組がインターハイ個人戦を制覇。2年生での優勝は実に8年ぶりの快挙でした。
「なぜ彼女は勝てるのか?」最強の後衛と称される彼女の経歴、使用ラケット「VOLTRAGE 7S」の分析、そしてライバルたちとのドラマを徹底解剖します。
主要出典:ソフトテニスマガジン、全国高体連公式記録、各大会結果速報 等
目次
プロフィール・経歴
- 氏名:塚本 七海(つかもと ななみ)
- 所属:広島翔洋高等学校(広島県)
- 出身中学:加古川市立浜の宮中学校(兵庫県)
- ポジション:後衛
- 利き手:右
- 使用ラケット:YONEX VOLTRAGE 7S
ソフトテニス王国・兵庫県の強豪、浜の宮中学校出身。中学時代から全国トップレベルの環境に身を置き、卒業後は親元を離れ、広島県の強豪・広島翔洋高校へ「テニス留学」。そこで中学時代のチームメイトである前川愛生選手と再結成を果たしました。
8年ぶりの快挙:インターハイ優勝の衝撃
常識を覆した2年生ペア
2024年7月、長崎で開催された北部九州総体(インターハイ)。3年生が絶対的有利とされる高校スポーツにおいて、当時2年生だった塚本・前川ペアが頂点に立ちました。このカテゴリーでの2年生優勝は2016年以来、8年ぶりの歴史的快挙です。
決勝戦では、相手の気迫に飲み込まれることなく、攻めの姿勢を貫きました。この勝利により、彼女たちは「追う立場」から一気に「追われる立場」となり、黄金世代の筆頭としてその名を全国に轟かせました。
プレースタイルと使用ラケット
圧倒的なスピードを生む「VOLTRAGE 7S」
塚本選手の最大の特徴は、鋭いスイングから繰り出される攻撃的なストロークです。このアグレッシブなプレーを支えているのが、ヨネックスのスピード系フラッグシップモデル「VOLTRAGE 7S(ボルトレイジ 7S)」です。
VOLTRAGE 7Sを選択する意味
「解き放つ、轟音スピード」をコンセプトに開発されたこのラケットは、塚本選手のプレースタイルと完全に合致します。
- 電光石火の弾き(High Repulsion):ラケットの「しなり」よりも「弾き」を重視した設計。これにより、コンパクトなテイクバックからでも爆発的な初速を生み出し、相手の時間を奪うテンポの速いテニスを実現しています。
- BLITZFRAME(ブリッツフレーム):空気抵抗を極限まで減らしたフレーム形状が、彼女の高速スイングをさらに加速させます。
- 後衛専用設計(S-Type):ストローク戦におけるドライブ性能が高く、ベースライン深くからでも攻撃的なボールを打ち込み続けることができます。
彼女がこのラケットを選んでいる事実は、守りに入ることなく、常に「スピードで圧倒する」という強い意思表示とも言えるでしょう。
盟友・前川愛生とのコンビネーション
塚本選手の強さを語る上で欠かせないのが、ペアである前衛・前川愛生(まえかわ あおい)選手の存在です。二人は同じ兵庫県・浜の宮中学校出身。
基本は雁行陣ですが、現代ソフトテニスのトレンドである「ダブルフォワード」への対応力も高く、塚本が崩し、前川が決めるという阿吽の呼吸は、長年の信頼関係によって築かれています。
主な戦績データ
高校カテゴリー主要大会
| 年度 | 大会名 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 北部九州総体(インターハイ) | 個人 | 優勝 |
| 2024 | JOC杯全日本ジュニア | U-17シングルス | 準優勝 |
| 2024 | 国民スポーツ大会(佐賀) | 少年女子 | 準優勝 |
| 2025 | 中国総体(インターハイ) | 個人 | ベスト8圏外 |
| 2025 | 国民スポーツ大会(滋賀) | 少年女子 | 準優勝 |
※2025年国スポでは広島県代表のエースとして大阪(昇陽主体)を撃破するなど、団体戦でも圧倒的な存在感を示しました。
Hitting編集部 注目ポイント
ダブルスだけじゃない!「シングルス全国2位」の実力
塚本選手の凄みは、ダブルスの強さだけにとどまりません。2024年11月のJOC杯全日本ジュニア(U-17女子シングルス)において、見事準優勝に輝いています。
ダブルスとは異なるコートカバーリングや配球が求められるシングルスでも全国トップの結果を残していることは、彼女の「基礎技術」「フットワーク」「フィジカル」が超高校級であることを客観的に証明しています。このオールラウンドな能力こそが、不調時でも崩れない安定感の源泉と言えるでしょう。
ライバル・関係性マップ
vs 中谷ももこ(須磨学園)
運命のライバル。浜の宮中学時代のチームメイトであり、かつて前川愛生とペアを組んで全中優勝を果たした選手です。高校では別々の道を歩み、2024年JOCシングルス決勝で対決(優勝は中谷選手)。「かつての仲間が全国決勝で戦う」というドラマチックな関係性は、ファンの注目を集めています。
vs 東北高校(天間・佐藤ペア)
2025年シーズンの覇者。2024年の覇者である塚本・前川ペアとは対照的に、組織力と展開力で圧倒するスタイル。2025年国スポ決勝(広島vs宮城)での激突は、高校ソフトテニス界のハイライトとなりました。
今後の展望
U-17日本代表にも選出され、その視線はすでに世界へと向いています。高校卒業後の進路—実業団(どんぐり北広島、ヨネックス等)へ進むのか、大学(日体大、東女体大等)へ進むのか—は、2026年のソフトテニス界最大の注目事となるでしょう。
ラケット「VOLTRAGE 7S」から放たれる一打が、次はどの歴史を塗り替えるのか。塚本七海の挑戦から目が離せません。
参考・出典
- 【インハイ2024】女子個人戦は塚本七海/前川愛生(広島翔洋)が頂点に!|ソフトテニスマガジン
- 松山(埼玉)が初優勝、個人戦は2年生の前川/中谷(浜の宮)が圧巻V【全中女子】
- わたSHIGA輝く国スポ2025 競技記録
- ボルトレイジ7S 製品情報
- ソフトテニスマガジン・ポータル
- 読売新聞オンライン
※本記事は2025年時点の情報を基に構成しています。
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