小林愛美(こばやしあみ)選手―プロフィール・戦績まとめ―世界最速のシュートボール!?

小林 愛美選手の写真
小田嶋俊佑
著者:小田嶋俊佑 (おだじましゅんすけ) Hitting編集部長
選手特集 ヨネックスの太い柱

小林愛美(こばやし あみ)選手— 強烈シュートボールを放つ最強後衛のプロフィール&戦績まとめ

日本ソフトテニス界でその名を聞かない日はないほど、圧倒的な強さと存在感を放つヨネックス所属・小林愛美選手。名門・文大杉並高校や東京女子体育大学でエースとして日本一を経験し、現在は実業団トップのヨネックス、そして全日本ナショナルチームで活躍しています。
今回は、彼女のプロフィール、ジュニア時代からの経歴、強さの秘密である「シュートボール」やプレースタイル、そして使用ラケットについて分かりやすくまとめました!

プロフィール

大舞台に強い、ヨネックスの若き司令塔

小林愛美選手

  • 氏名:小林 愛美(こばやし あみ)
  • ニックネーム:こば
  • 所属:ヨネックス(YONEX)
  • ポジション:後衛
  • 利き腕:
  • 生年月日:2000年5月22日
  • 血液型:O型
  • 身長:164cm
  • 出身地:埼玉県
  • 好きな言葉:幸せ
  • 尊敬する選手:林田リコ 選手(文大杉並高の先輩)
  • ルーティン:試合前にお手洗いに行くこと
  • 差し入れで嬉しいもの:ゆで卵

家族全員(父母姉)がソフトテニス経験者という家庭に育ち、幼い頃からテニスコートが遊び場でした。その「遊び」の延長から始まった競技人生が、今の彼女の「テニスができる幸せ」という根幹を作っています。
身長164cmという体格は、リーチの長さと機敏なフットワークを両立させる、後衛にとって非常に理想的なサイズです。

経歴

日本最高峰の環境を歩んできたエリート街道

  1. ジュニア〜中学時代:埼玉県の「桶川ジュニア」でテニスを始め、強豪・川口市立芝東中学校へ進学。激しい競争の中で基礎技術と勝つためのメンタルを鍛え上げました。
  2. 高校時代 (文大杉並高校):日本女子ソフトテニス界の絶対王者、文化学園大学杉並高校へ。2018年にはインターハイ個人戦で優勝(文大杉並勢として個人3連覇の快挙)。3年時には名門校のキャプテンとして重圧と戦いながらチームを引っ張りました。
  3. 大学時代 (東京女子体育大学):1年時からインカレ団体優勝、個人3位など大活躍。大学4年時(2022年)にはインカレ女子ダブルスで見事優勝を果たし、学生界の頂点に立ちました。
  4. 実業団 (ヨネックス):2023年、世界屈指のソフトテニスチームであるヨネックスに加入。全日本ナショナルチームの一員としても選出され、日本を背負って戦うトッププレイヤーとして躍進を続けています。

主な戦績

輝かしい実績の数々

年度所属大会名・成績
2017文大杉並高国民体育大会(少年女子) 優勝 ※全勝貢献
2018文大杉並高インターハイ 個人優勝(ペア:原島百合香)
2019東京女子体育大国民体育大会 優勝 / インカレ団体優勝・個人(複)3位
2021東京女子体育大東京インドア 準優勝 / 全日本ミックス 3位
2022東京女子体育大インカレ 個人(複)優勝
2025ヨネックス平和カップひろしま国際ソフトテニス大会 優勝(ペア:吉田澪奈)
2025ヨネックス東日本選手権 3位
2026ヨネックス東京インドア(第66回) 準優勝

プレースタイル分析

低く鋭い「シュートボール」と「試合巧者」の戦術眼

小林選手の最大の持ち味は、なんといっても「シュートボール」です。
低い打点からでもネットすれすれを鋭く通り抜け、相手コートの奥深くで急激に伸びるボール。スピードが速いため前衛は手が出しづらく、相手後衛には食い込んで守備的な返球を強いる最強の武器です。

攻撃のテンポと配球センス

  • テンポの速さ: 相手の返球が甘くなれば、すぐにポジションを前に上げて角度のあるボールを打ち込み、ラリーの主導権を握ります。
  • 戦術の柔軟性: 相手の動きを瞬時に読み、格下には一切の隙を見せず圧倒。同格以上の強敵にはロブを混ぜてタイミングをずらすなど、非常に頭のいい「試合巧者」です。
  • シングルスの強さ: 高校の国体でシングルス全勝を収めたように、コートを一人でカバーする技術と体力も持ち合わせています。この経験がダブルスでの広い視野に繋がっています。

歴代・現行ペア

小林選手の相棒たち

吉田 澪奈 選手(現ペア / ヨネックス)

ヨネックスで主軸を担う「小林/吉田」ペア。チーム内で「太い柱」と呼ばれるほど信頼されており、団体戦では相手のエースペアと対戦する重要な役割を担っています。2025年の平和カップでは、ファイナルゲーム6-6の極限状態から勝ち切る勝負強さを見せ、見事優勝を果たしました。

原島 百合香 選手(文大杉並高 時代)

高校時代のパートナー。伝統ある文大杉並の看板を背負い、強烈なプレッシャーを跳ね除けて2018年インターハイ個人初優勝を成し遂げました。

使用ラケット・シューズ

最高のプレーを引き出すヨネックスのギア

使用ラケット:GEOBREAK 80G(ジオブレイク80G)

GEOBREAK 80G

小林選手が愛用しているのは、ヨネックスの後衛特化型モデル「GEOBREAK 80G」です。
昔の名器に多かった「一本シャフト」のようなしなり感を追求しており、ボールへの強い「食いつき」を実現。小林選手の放つ力強いシュートボールに、さらに鋭い回転(ドライブ)と破壊力を与えてくれます。
ガットのテンションは28ポンド。トップ選手としてパワーとコントロールのバランスが取れた絶妙なセッティングです。

使用シューズ:YONEX/POWER CUSHION SONICAGE 3(24.5cm)

激しいラリー戦でフットワークの要となるシューズ。安定した軸を作り、あの鋭いシュートボールを生み出す土台となっています。

Hitting編集部 注目ポイント!

「技術がない」を糧にした不屈のメンタル

小林選手を語る上で絶対に外せないのが、その「気持ちの強さ」です。
高校時代、恩師から常に「お前には技術がない」と言われ続けていたそうです。これは本当に下手だったわけではなく、「技術に慢心せず、泥臭く気持ちで戦え」という愛のあるメッセージでした。

その教えの通り、小林選手は自分を巧いと思わず、常に挑戦者としてボールを追いかけます。優勝インタビューでも「気持ちで勝った」と語るほどです。
尊敬する先輩・林田リコ選手の背中を追い、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらもキャプテンとしてチームをまとめた経験が、今の絶対的な勝負強さを作っています。技術だけでなく、「誰かのために戦う」精神力こそが彼女の本当のすごさです。

今後の展望・目標

目指すはSTリーグ優勝と世界!

小林選手が今シーズンの目標として掲げているのが「STリーグ優勝」です。ナガセケンコーなどの強豪がひしめく実業団リーグで、ヨネックスのエースとしてチームを牽引しています。
また、全日本ナショナルチームの一員として、世界選手権やアジア大会など国際舞台でのメダル獲得も期待されています。
まだ手にしていないビッグタイトル「皇后杯(全日本選手権)」の制覇へ向けて、常に挑戦者として戦い続ける彼女のプレーから、今後も目が離せません!

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