上岡俊介(うえおか しゅんすけ)選手:戦績、経歴、使用ギアなど徹底解説―ソフトテニスの開拓者

ソフトテニス上岡俊介選手の写真
上岡俊介(うえおか しゅんすけ)のすべて:戦績、経歴、使用ギア、所属「Up Rise」まで徹底解説
小田嶋俊佑
著者:小田嶋俊佑 (おだじましゅんすけ) Hitting編集部長
プロソフトテニス選手特集

上岡俊介(うえおか しゅんすけ)のすべて:戦績、経歴、使用ギア、所属「Up Rise」まで徹底解説

日本ソフトテニス界の「革命児」、上岡俊介選手。同志社大学在学中に「史上初の学生プロ」 [1, 2] としてプロ転向を果たし、現在は自身が中核を担うプロチーム「Up Rise(アップライズ)」 [3] に所属しながら、日本代表としても活躍するトップアスリートです [4]。

この記事では、上岡俊介選手の詳細なプロフィール、ジュニア時代から現在に至るまでの全戦績、彼が開発にまで関わった使用ラケット [5, 6]・ガット [7, 8]、そして彼を支える組織の実態から「結婚」の噂 [9] まで、あらゆる情報を網羅し、徹底的に解説します。

主要出典:上岡俊介公式サイトミズノGOSENソフトテニス・マガジン株式会社Up Rise 等。

上岡俊介 詳細プロフィール

基本情報から趣味・特技まで

上岡俊介 プレー写真
項目 詳細 (出典)
氏名 上岡 俊介 (うえおか しゅんすけ) [3]
生年月日 1999年12月24日 [3, 10]
出身地 和歌山県 [3, 10]
所属 Up Rise (アップライズ) [3]
身長 / 体重 180cm / 70kg [3, 10]
血液型 O型 [3, 10]
ポジション 後衛 (Kouei / バックコート) [3, 10]
利き腕 右利き [10]
使用ラケット ミズノ D FORCE VS-50 [5]
使用ガット GOSEN XENOBLIZZARD [7, 8]
使用シューズ ミズノ WAVE EXCEED TOUR 6 OC [5, 11, 12]

公式サイトのプロフィール [3] には、彼のアスリートとしての一面だけでなく、現代的な青年としての一面も垣間見えます。

  • 特技: タイピング、料理
  • 趣味: 自主練、筋トレ、カラオケ、ファッション、車
  • 座右の銘: 「継続は力なり」

趣味に「自主練」「筋トレ」と並んで「タイピング」や「ファッション」が挙げられている点は、彼が自身の見せ方にも高い意識を持つ、新しいタイプのプロフェッショナルであることを示唆しています。その一方で、「継続は力なり」という座右の銘が、彼の強さの根源が日々の地道な努力にあることを物語っています [3]。

「結婚」「彼女」の噂は? 検索の真相

トップアスリートの私生活は常にファンの注目を集めます。「上岡俊介 結婚」「彼女」といったキーワードは多くの関心が寄せられています。

2025年現在、上岡俊介選手の公式サイト [3]、公式SNS [3]、その他主要メディアにおいて、結婚や交際相手(彼女)に関する公的な情報は一切発表されていません。

公式情報では、上岡選手が結婚している、あるいは特定のパートナーがいるという事実は確認されておらず、現在は競技生活に集中しているものと見られます。

“史上初の学生プロ” への道:上岡俊介の経歴

世代のトップを走り続けたキャリア

  1. ジュニア時代:全国制覇
    和歌山L.C.C(小学1年生)でソフトテニスを始める [3, 10]。2011年には全小(全国小学生)個人戦で優勝(ペア:濵田迅) [10]。強豪・上宮中学校(大阪)に進学すると、2012年と2014年の2度にわたり、全中(全国中学校)団体戦で日本一の座を掴みました [10]。
  2. 高校時代:上宮高校での栄光
    中学に続き、全国屈指の名門・上宮高校に進学。2015年にはインターハイ(全国高等学校総合体育大会)の団体戦で優勝を果たします [10]。ジュニア世代で国内の主要タイトルをほぼすべて手にし、世代最強のプレーヤーとしてその名を轟かせました。
  3. 大学時代:同志社大学とプロ転向
    同志社大学に進学後もトッププレーヤーとして活躍 [3, 10]。そして大学4年生の2021年10月、彼はソフトテニス界の歴史を動かす決断をします。ミズノ株式会社とブランドアンバサダー契約を締結し、「史上初の学生プロソフトテニスプレーヤー」としてプロ転向を宣言したのです [1, 2, 13]。
  4. 「俊介チャレンジ」の始動
    このプロ転向は、彼自身の「自分の成績だけでなく、ソフトテニス界全体を引っ張っていく存在になりたい」 [14] という強い意志の表れでした。同時に、ジュニア世代の育成プロジェクト「俊介チャレンジ」を立ち上げ、10年間で1万人の小中学生を指導するという大きな目標も掲げました [2]。

所属チーム「Up Rise」とは?

上岡俊介ブランドの中核

上岡選手の現在の所属は「Up Rise(アップライズ)」です [3]。この「Up Rise」は、単なる所属チームではなく、彼自身のプロ活動を基盤とする事業体です。

「株式会社アップライズ」の会社概要 [15] によると、同社は2021年3月31日に設立。代表者は「上岡 弘人」氏が務めています。

上岡選手がプロ転向を発表したのが2021年10月 [2] であることから、この法人は彼のプロ活動を本格化させるために設立された、彼自身を中核とするマネジメント会社であると推察されます。

事業内容には「スポーツ選手のマネージメント」「ソフトテニススクール及びアカデミーの運営」「YouTubeチャンネルの運営管理」などが記載されています [15]。これは、プロ転向時に掲げた「俊介チャレンジ」[2] が同社の「スクール事業」と連動し、彼のYouTubeチャンネル [16, 17] が「YouTubeチャンネル運営事業」そのものであることを示しています。

さらに、スポーツ事業に留まらず、飲食事業や不動産事業、人材事業へと多角化を図っており [18]、上岡俊介というブランドを軸に、ソフトテニスの枠を超えたビジネス展開を推進する、極めて戦略的な組織であることがわかります。

上岡俊介の主な戦績(国際大会・国内主要大会)

ジュニア時代から現在までの輝かしい記録

大会名 成績
2025 第9回アジアソフトテニス選手権大会 銀メダル(男子ダブルス ※ペア:丸山海斗) [19]
銀メダル(ミックスダブルス) [19]
2025 第80回 天皇賜杯全日本ソフトテニス選手権 準優勝 (ペア: 丸山海斗) [19]
2025 第53回 全日本社会人ソフトテニス選手権 準優勝 (ペア: 丸山海斗) [19]
2025 第79回 西日本ソフトテニス選手権大会 優勝(ダブルス) [20]
2025 第9回アジア選手権予選大会 優勝 [20, 4]
2025 第6回全日本ミックスダブルス選手権大会 3位 [20]
2024 第17回世界ソフトテニス選手権 優勝(団体)、3位(ダブルス) [20]
2024 KOREA CUP 2024 優勝(団体)、3位(ダブルス) [20]
2024 第52回 全日本社会人ソフトテニス選手権 準優勝 [20]
2024 第8回 全日本男子選抜ソフトテニス選手権 優勝(ダブルス) [20]
2024 2024年ミックスダブルス選手権大会 準優勝 [20]
2024 第64回 東京インドア全日本ソフトテニス大会 準優勝(ダブルス) [20]
2023 第68回 全日本インドアソフトテニス選手権 3位(ダブルス) [20]
2022 第77回 天皇賜杯全日本ソフトテニス選手権 準優勝 [20]
2021 NIPPON TOP of TOP 優勝(ダブルス)、準優勝(シングルス) [20]
2021 第6回 全日本男子選抜ソフトテニス大会 優勝(シングルス) [20, 21]
2021 MIZUNO OPEN 2021 優勝(ダブルス) [20]
2020 MIZUNO OPEN 2020 準優勝(ダブルス) [20, 22]
2020 第1回 JAPAN GP 準優勝(ダブルス) [20, 22]
2019 第6回 全日本男子選抜ソフトテニス大会 優勝(シングルス) [20]
2019 第1回 アジアジュニア選手権 (U-21) 優勝 [20]
2018 第73回 国民体育大会 史上最年少優勝 [20]
2018 第3回 世界ジュニア選手権 (U-21) 3位 [20]
2017 第25回 日・韓・中ジュニア交流競技会 優勝 [20]
2016 第24回 日・韓・中ジュニア交流競技会 優勝 [20]
2015 インターハイ(高校総体) 団体優勝 [10]
2015 第23回 日・韓・中ジュニア交流競技会 優勝 [20]
2014 第69回 国民体育大会 史上最年少優勝 [20]
2014 第2回 世界ジュニア大会 (U-15) 優勝(ダブルス) [20]
2014 全国中学校(全中) 団体優勝 [10]
2012 全国中学校(全中) 団体優勝 [10]
2011 全国小学生(全小) 個人優勝(ペア:濵田迅) [10]

プレースタイル分析:「オールラウンド後衛」

シングルスでの強さの秘密

上岡選手のポジションは「後衛」です [3, 10]。伝統的に後衛はベースラインでのラリーを得意としますが、上岡選手のキャリアで特筆すべきは、ダブルスだけでなくシングルスでも国内トップレベルの実績を残している点です。

彼は、全国ランキング上位者やナショナルチームメンバーのみが出場できる「全日本男子選抜ソフトテニス大会」のシングルス部門で、2019年と2021年の二度にわたり優勝しています [20, 21]。

この事実は、彼が単なる「後衛」ではなく、コート全体をカバーする運動能力と、自ら仕掛けてポイントを奪う攻撃力を兼ね備えた「オールラウンドな後衛」であることを証明しています。この独自のプレースタイルは、彼が使用するギアの特性にも色濃く反映されています。

Hitting注目ポイント
彼は「選手」であると同時に「開発者」であり「起業家」である
上岡俊介というプレーヤーを「強い後衛」という視点だけで語るのは、あまりにも表面的すぎると我々は考えています。
彼を理解する上で本質的なのは、彼が「史上初の学生プロ」としてソフトテニス界の常識を覆した「革命児」であるという事実 、そしてその活動を支える「Up Rise」という組織の特異性です 。  
編集部の推測ですが、彼の強さの根源の一つは、自身の感覚を正確に「言語化」できる能力にあるのではないでしょうか。
彼はミズノのラケットを「監修」し 、GOSENのガットに至っては「共同開発」 にまで深く関与しています。特にガット開発では、開発陣に「鋭い手元で伸びる玉が打てるガットが欲しい」 と、極めて具体的な要求を突き付けています。これは、彼が自らの「オールラウンド後衛」というプレースタイルを完璧に分析・理解し、それを実現するための最適な武具(ギア)は何かをメーカー側に指示できる「開発パートナー」としての側面を持っていることを示しています。彼はラケットに「使われる」のではなく、ラケットを「創る」側の人間なのです。  
そしてもう一つの側面が、「起業家」としての顔です。所属する「Up Rise」は、2021年に設立された彼自身のマネジメント会社であり、事業体です 。彼が運営するYouTube「ソフムビ」 や、プロ転向と同時に掲げたジュニア育成プロジェクト「俊介チャレンジ」 は、すべて「上岡俊介ブランド」を最大化するための戦略的なビジネス活動そのものと言えます。飲食や不動産事業への多角化 も、テニス界の枠に収まらない彼の野心とビジネスマインドの表れでしょう。
  「史上初」の道なき道を進むプレッシャーは計り知れません。しかし彼が背負っているのは、単なる個人の勝敗ではなく、「ソフトテニスで食っていく」というプロアスリートの未来そのものです。彼が今コート内外で残す実績のすべてが、後進の「道」となっているのです。

使用ギア徹底分析(ラケット・ガット・シューズ)

上岡俊介が選び、開発に関わった武具

上岡選手は、ミズノ [5] および GOSEN [7] と契約し、自身のシグネチャーモデルとも言えるギアの開発に深く関わっています。彼のプレースタイルを完璧にサポートするために、ラケット、ガット、シューズがどのように設計されているかを分析します。

使用ラケット: ミズノ「D FORCE VS-50」

ミズノ D FORCE VS-50
  • モデル: ミズノ D FORCE VS-50 (カラー: 01 ホワイト×パステルコーラル) [5, 6]
  • 開発: このラケットは、上岡選手自身が「監修」したオールラウンドモデルです [6]。
  • 技術的特徴:
    • フレームの側面は厚く設計されており、ネットプレー時の「安定性」を確保 [6]。
    • 一方で、ラケット正面から見たフレームは薄く、ストローク時の「振り抜き」の良さを追求 [6]。
    • 非常に軽量(00Z/208g, 00X/223g)なのも特徴です [6]。

(2021年時点では「SCUD 05-C」を使用していました [23] が、現在は自身が監修したシグネチャーモデルへと進化しています。)

使用ガット: GOSEN「XENOBLIZZARD」

GOSEN XENOBLIZZARD
  • モデル: GOSEN (ゴーセン) XENOBLIZZARD (ゼノブリザード) [7, 8]
  • 開発: このガットは、上岡選手との「共同開発」によって生まれました [8]。
  • 本人のフィードバック: 開発陣に対し、「従来の安定感に加え、さらにボールの飛びと鋭いボール、手元で伸びる玉が打てるガットが欲しい」と要求しました [24]。
  • 技術的特徴:
    • その要求に応えるため、13個の角を持つ波型形状の多角形ポリガットが採用されました [25]。
    • これにより「鋭い手元で伸びる玉が打てる」と上岡選手自身も仕上がりに満足しています [24]。
    • 「光沢のあるブルーの色」も、彼自身が選んだこだわりのポイントです [24]。

使用シューズ: ミズノ「WAVE EXCEED TOUR 6 OC」

ミズノ WAVE EXCEED TOUR 6 OC
  • モデル: ミズノ WAVE EXCEED TOUR 6 OC [5, 12]
  • 本人のフィードバック: 上岡選手は「WAVE EXCEED」シリーズを愛用しており、その理由を「柔らかさ」と「軽さ」にあると語っています [11]。
  • パフォーマンス: 彼のオールラウンドなプレースタイルは、ベースラインからネット前まで、コートを縦横無尽に動く俊敏なフットワークによって支えられています。シューズに絶対的な軽量性と反応の速さを求めるのは、彼のプレースタイルにとって必然と言えます [11]。

(2021年時点では「WAVE EXCEED 4Z WIDE OC」を使用していました [23]。)

結論:日本ソフトテニス界を牽引する革命児

上岡俊介選手は、単なる「強い選手」の枠に収まらない、多面的な魅力と影響力を持つアスリートです。

  1. 「パイオニア」として: 史上初の学生プロという前例のない道を開拓し、ソフトテニス界におけるアスリートのキャリアモデルを革新しました [1, 2]。
  2. 「チャンピオン」として: ジュニア時代から現在に至るまで、世界選手権 [20] や国内主要大会 [20, 19] で常にトップレベルの戦績を残し続ける、日本のエースプレーヤーです。
  3. 「開発エキスパート」として: 自らのプレースタイルと感覚を深く理解し、ラケット [6] やガット [24] の開発プロセスにまで関与する技術的知見を持っています。
  4. 「起業家/ブランド」として: 自身を中核とする事業体「Up Rise」を設立し [15]、競技活動とビジネス(スクール運営、YouTube、他事業)を両立させる、現代的なアスリート像を体現しています [18]。

「俊介チャレンジ」 [2] による次世代育成への情熱と、アジア選手権での金メダル獲得という目標 [4] を胸に、「継続は力なり」 [3] の精神でコート内外を走り続ける上岡俊介選手。彼がこれからどのような新しい歴史を刻んでいくのか、日本ソフトテニス界の未来から目が離せません。

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参考・出典一覧

本記事の作成にあたり、以下の情報を参照しました。

(注)本文は上記一次情報・報道を基に作成しました。戦績や所属、使用ギアは更新されることがありますので、公式発表や大会主催者の情報を随時ご確認ください。

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