安達 宣(あだち せん)選手— プロフィール&戦績まとめ―「ひたむき」な準備と「冴えわたるネットプレー」

ソフトテニス 安達宣とあざみしゅんいちろう選手の写真
安達宣(ソフトテニス)の全て:早稲田大学エースの経歴・戦績・強さ【完全網羅】
小田嶋俊佑
著者:小田嶋俊佑 (おだじましゅんすけ) Hitting編集部長
選手特集 早稲田大学の若きエース

安達 宣(あだち せん)選手— プロフィール&戦績まとめ

早稲田大学軟式庭球部(ソフトテニス部)に所属し、次代の日本代表エースとして圧倒的な存在感を放つ、安達宣(あだちせん)選手。2025年には大学2年生にしてナショナルチームに新選出され [1]、インカレ3位入賞 [1, 2] を果たすなど、その実力はすでに国内トップクラスです。

「ひたむき」を信条に、世代の頂点を走り続ける安達宣選手とは、一体どのような選手なのでしょうか。この記事では、安達宣選手の詳細なプロフィール、U-14時代からの輝かしい戦績の軌跡、そして彼の強さの秘密であるプレースタイルと精神性に至るまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。

安達宣とは? プロフィール(出身・所属)

早稲田大学の「ひたむき」な前衛

安達宣選手

安達宣選手は、2005年6月9日生まれ、東京都足立区出身のソフトテニスプレイヤーです [4, 5]。ポジションは、ネットプレーを主体とする前衛(ぜんえい)を務めています [4]。

早稲田大学スポーツ科学部に在籍し、自己推薦入試を経て名門・早稲田大学軟式庭球部に入部しました [4]。彼の「ひたむき」と評されるプレースタイルは、高い意識を持つ選手が集う早稲田の環境でさらに磨きがかかっています [4]。

趣味は音楽鑑賞、好きな人物として浜辺美波を挙げています [4]。

項目内容出典
氏名安達 宣(あだち せん)[4]
ニックネームせん[4]
生年月日2005年6月9日[4]
身長177 cm[4]
出身地東京都[4]
ポジション前衛[4]
所属早稲田大学 スポーツ科学部[4]
出身高校大和高田市立高田商業高等学校(奈良県)[4]
出身中学清明学園中学校(東京都)[6]
趣味・特技音楽を聴くこと[4]
好きな人物浜辺美波[4]
好きな言葉ひたむき[4]
入部してよかったこと意識の高い人が多い中で練習ができる[4]
目標・抱負インカレ優勝・一流の選手になる[4, 5]

安達宣の軌跡:経歴(中学・高校・大学)

エリート街道を歩む世代最強プレイヤー

安達宣選手は、ジュニア時代から常に「世代最強」の称号と共にありました。その経歴は、まさにソフトテニスのエリート街道そのものです。

中学時代:清明学園中学校とU-14「失ゲーム0」日本一

安達選手の全国的なキャリアは、東京都の清明学園中学校時代に始まります [6]。

2019年に開催された「第14回ジュニアジャパンカップ」のU-14男子ダブルス部門において、清水駿選手(当時・大阪)とのペアで出場。決勝戦では浅見竣一朗/井戸川惺ペア(埼玉/宮崎)をG④-0で下し、頂点に立ちました [1]。

驚くべきは、この大会を通じ、1ゲームも落とすことなく(失ゲーム0)全試合を完勝したことです [1]。この「圧倒的な強さ」での優勝は、安達宣の名をU-14世代の筆頭として全国に知らしめました。

高校時代:名門・高田商業での飛躍と全国制覇

中学卒業後、安達選手は大きな決断をします。地元・東京を離れ、ソフトテニスの超名門校である奈良県の大和高田市立高田商業高等学校(高田商業)へ進学しました [4]。全国からトップ選手が集まる環境に身を投じること自体が、彼の「ひたむき」な競技への姿勢を物語っています。

高田商業では、中心選手として輝かしい実績を積み上げます。

  • 2022年 インターハイ団体 準優勝
    2023年2月の記事では「準優勝に終わった昨年のインターハイ団体戦で、唯一の2年生メンバーだった」と紹介されており [1]、2年生時から主力としてチームを牽引していたことが分かります。(早稲田大学のプロフィールでは「インターハイ団体3位」との記載もあります [4])
  • 2022年 JOC杯 (U-17) 男子ダブルス 優勝
    長根慎人選手とのペアで、U-17カテゴリでも日本一を獲得しました [1]。
  • 2022年 国体(少年男子) 優勝
    奈良県選抜として團野佑紀選手とペアを組み、少年男子の部で優勝 [1]。高田商業は同年の春の選抜、夏のインターハイ団体でライバルの尽誠学園(香川県)に敗れていましたが、この国体決勝で雪辱を果たしました [1]。

大学時代:早稲田大学での挑戦と「1年目」からの衝撃

高校卒業後、安達選手は早稲田大学スポーツ科学部へ進学 [4]。ここでも彼の才能は即座に開花します。

大学1年生(2024年)のシーズン、春の「第145回東京六大学リーグ戦」に吉田樹選手とのペアで出場。並み居る上級生を相手に、全勝(パーフェクト)を達成し、早稲田大学の優勝に大きく貢献しました [1]。

1年生にして即戦力、それもリーグ戦全勝という形でエリート街道を突き進む姿は、彼の大学での活躍を予感させるに十分なものでした。

安達宣の主要戦績とペア(2019-2025)

カテゴリーを問わず頂点を極める

安達選手のキャリアは、輝かしい戦績の連続です。特に大学進学後は、一般のトッププレイヤーとも互角以上に渡り合っています。

年月大会名カテゴリペア結果出典
2019.11第14回ジュニアジャパンカップU-14 男子ダブルス清水 駿優勝 (失ゲーム0)[1]
2022.09JOC杯ジュニアオリンピックU-17 男子ダブルス長根 慎人優勝[1]
2022.10第77回国民体育大会少年男子團野 佑紀優勝[1]
2024.04第145回東京六大学リーグ戦(春季)男子団体吉田 樹優勝 (個人全勝)[1]
2024.09SAGA2024国スポ成年男子菊山 太陽優勝[1]
2025.012025年ナショナルチーム新選出[1]
2025.01第65回東京インドア一般男子浅見 竣一朗3位 (準決勝進出)[1]
2024.08全日本大学対抗選手権(団体)男子団体浅見 竣一朗優勝[7]
2025.09全日本学生選手権(ダブルス)男子ダブルス浅見 竣一朗3位[1, 2]

2024年(大学1年目):国体・成年男子を制覇

2024年秋の「SAGA2024国スポ(国民スポーツ大会)」では成年男子の奈良県代表として出場。菊山太陽選手とのペアで、奈良県を11年ぶり4回目の優勝へと導きました [1]。石川県との決勝戦、勝負がかかった三番勝負では、安達選手のネットプレーが冴えわたり、G④-2で勝利を決めました [1]。大学1年生にして、成年男子の全国大会決勝で勝負を決める「クラッチ(勝負強さ)」を見せつけました。

2025年(大学2年目):日本代表選出と「大金星」

2024年の実績が評価され、安達選手は2025年1月、ついに**2025年ナショナルチーム**のメンバーに新選出されます [1]。

その直後、「第65回東京インドア」に早稲田大学の浅見竣一朗選手(奇しくもU-14決勝の相手 [1])とのペアで出場。予選リーグで国内トップの上岡俊介/丸山海斗ペアからファイナルゲームの末に白星を奪う「大金星」を挙げ、初出場ながら準決勝に進出(結果3位)しました [1]。

2024年のインカレでは、団体戦(全日本大学対抗)で優勝という輝かしい結果を残しています。

安達宣のプレースタイルと強さの秘密

「ひたむき」な準備と「冴えわたるネットプレー」

安達宣選手の強さは、卓越した技術と、彼の信条である「ひたむき」な精神性にあります。

1. 勝利を決める「冴えわたるネットプレー」

前衛である安達選手の最大の武器は、2024年国体決勝で見せたような「冴え渡るネットプレー」です [1]。177cmの身長 [4] と抜群の運動能力を活かし、相手の攻撃を封じ、決定打を叩き込むプレーは、まさに勝負を決める力を持っています。

2. 「ひたむき」な準備が生む精神力

安達選手の好きな言葉は「ひたむき」です [4]。彼はその言葉を体現しています。2025年東京インドアでは、大舞台に「とても緊張した」と語る一方で、「強い意志と信念」を持ち、格上である上岡/丸山ペアに勝つことを明確にイメージして準備していました [1]。この「ひたむき」な準備こそが、大金星(ジャイアントキリング)を呼び込む彼の強さの源泉です。

3. パートナーを選ばない「適応力」

安達選手の戦績を振り返ると、彼が「パートナーを勝たせる選手」であることが分かります。中学(清水駿 [1])、高校(長根慎人 [1]、團野佑紀 [1])、大学(吉田樹 [1]、菊山太陽 [1]、浅見竣一朗 [1])と、多くの異なるパートナーと、異なるカテゴリーの全国大会で頂点に立っている事実は、彼自身が勝利の「共通項」であることの証です。

安達宣に関するQ&A(まとめ)

よくある質問

Q. 安達宣の出身中学・高校は?

A. 中学は東京都の清明学園中学校です [6]。高校は奈良県の名門・大和高田市立高田商業高等学校です [4]。

Q. 安達宣の現在の所属と学部は?

A. 早稲田大学のスポーツ科学部に所属しています [4]。

Q. 安達宣の最新の戦績は?

A. 2025年シーズン、浅見竣一朗選手とのペアで全日本学生選手権(インカレ)ダブルス3位 [1, 2]、東京インドア3位 [1] という結果を残しました。また、2025年ナショナルチームにも選出されています [1]。

Q. 安達宣の主なペアは誰ですか?

A. 2025年現在は、早稲田大学の同僚である浅見竣一朗選手と主にペアを組んでいます [1, 2, 7]。過去には、2024年国体成年男子を制覇した菊山太陽選手など、多くの選手とタイトルを獲得しています [1]。

結論:安達宣の将来性と今後の目標

「インカレ優勝」と「一流の選手」へ

安達宣選手は、U-14での完全優勝 [1] から、高田商業での全国制覇 [1]、そして早稲田大学進学後の即時活躍とナショナルチーム選出 [1] まで、まさに「世代最強」の名を体現し続けるキャリアを歩んでいます。

彼の強さは、卓越したネットプレーだけでなく、格上相手にも臆さず「大金星」を狙う「ひたむき」な準備と精神力にあります [1, 4]。

彼が目標として公言する「インカレ優勝」 [4] と「一流の選手になる」 [4]、「国際大会で活躍すること」 [5] 。2025年シーズンではインカレ個人・団体ともに頂点を逃しましたが [1, 7]、この経験は彼をさらに強くする原動力となるでしょう。

ナショナルチームの一員としてアジアの舞台を目指し、そして早稲田のエースとして大学日本一を目指す安達宣選手。彼が日本のソフトテニス界の「一流の選手」となり、新時代を定義する日は、そう遠くありません。

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