内本隆文(うちもとたかふみ)選手― プロフィール・戦績・まとめ|NTT西日本の「至宝」

ソフトテニス 内本選手の写真
小田嶋俊佑
著者:小田嶋俊佑 (おだじましゅんすけ) Hitting編集部長
 
   
現代ソフトテニス界の至宝 コート上の革命児
   

【内本隆文 完全版】経歴・戦績・使用ラケット|NTT西日本の「至宝」を徹底分析(2025年最新)

   

現代ソフトテニス界で「至宝」「ファンタジスタ」と称されるNTT西日本の後衛、内本隆文(うちもと たかふみ)選手の全貌を徹底解剖。172cmという体格ながら、世界を制し、国内最強チームを牽引し続ける彼の戦績、伝説の「丸内」ペア、技術論、使用ラケット、そして唯一残された「天皇杯優勝」という未完のミッションまで、最新情報を網羅した完全ガイドです。

   

主要出典:NTT西日本公式、ソフトテニスマガジン、各種報道、SNS情報 等。

 
   
   

プロフィールと基礎データ(身長・所属・SNS)

   

アスリート・内本隆文を構成する基本情報

       

      内本隆文選手    

                                                                                                                         
項目データ詳細備考/出典
氏名内本 隆文 (Uchimoto Takafumi)
生年月日1998年2月19日2025年現在 27歳
出身地大阪府ソフトテニス激戦区出身
身長/体重172cm / 65kg現代トップ後衛としては小柄
血液型O型蚊に刺されやすい!?(笑)
あだ名うっちーみんなから愛されるムードメーカー
使用ラケットVOLTRAGE 8S弾きが特徴
使用ガットライジングストーム30ポンド
ポジション後衛 (Base-line Player)
所属NTT西日本NTTビジネスソリューションズ所属(2020年4月入社)
出身校上宮中学校 → 上宮高等学校 → 早稲田大学早稲田大学スポーツ科学部卒
SNSInstagram: @takafumiuchimoto
X (旧Twitter): @Taka0219fuMI
   

内本選手は、172cmというサイズを低重心な安定性と驚異的な俊敏性(アジリティ)に変え、強烈なドライブ回転で相手の足元を崩すスタイルを確立しています。SNSを通じて、ファンとの積極的な交流を図り、競技の普及にも貢献しています。

 
 
   

揺籃期から「丸内」伝説の幕開け

   

ソフトテニス一家に生まれた天才の軌跡

   

① 運命の出会い:藤井寺ジュニアと「丸内」ペアの誕生

   
         
  • テニスサークル出身の両親のもと、6歳でラケットを握る。
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  • 大阪の名門クラブ「藤井寺ジュニア」で、生涯のパートナーでありライバルとなる丸山海斗(現・Up Rise)と出会う。
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  • このペアは、小学校4・5・6年時の全国小学生大会(全小)で前人未踏の3連覇を達成し、「丸内(まるうち)」伝説が幕を開ける。
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② 上宮高校時代の「無双」と歴史的快挙

   
         
  • 上宮中学校では全中(全国中学校大会)団体戦で2011年・2012年と連覇を達成。
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  • 上宮高等学校に進学後、高校3年(2015年)のインターハイ(全国高等学校総合体育大会)では、個人戦・団体戦の完全優勝(二冠)を成し遂げる。
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  • 同年(2015年)の天皇賜杯全日本ソフトテニス選手権大会では、高校生ペアながら大学生・実業団を破り、なんとベスト4(第3位)に進出。これはソフトテニス界に衝撃を与え、「高校生でも日本トップで通用する」ことを証明した歴史的快挙です。
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早稲田大学での進化と国際舞台での活躍

   

大学テニス界の「虎の穴」でオールラウンダーへ

   

アジア選手権シングルス金メダルの衝撃

   
         
  • 早稲田大学スポーツ科学部に進学。大学1年目の2016年、第8回アジアソフトテニス選手権大会において、男子シングルスで金メダルを獲得。大学1年生でシングルス優勝という快挙を成し遂げました。
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  • 大学4年時(2019年)には主将としてチームを牽引し、インカレ(全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会)男子シングルスで優勝。早稲田大学の3冠達成に大きく貢献しました。
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  • 2019年世界選手権(中国・台州)では、国別対抗戦で金メダル、ミックスダブルスで銅メダルを獲得し、ダブルス、シングルス、ミックス全てで結果を残せるオールラウンダーとしての地位を確立します。
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NTT西日本「銀河系軍団」での挑戦と国内タイトル

   

プロフェッショナル集団での進化

   
         
  • 2020年4月、日本リーグ10連覇以上の絶対王者、NTT西日本(NTTビジネスソリューションズ)に入社。船水雄太、上松俊貴ら日本代表クラスが集う「銀河系軍団」の一員となります。
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  • 社会人となり、長年のパートナー丸山海斗選手から離れ、内田理久(うちだ りく)選手とのペアリングを確立。
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  • 2022年シーズンよりNTT西日本ソフトテニス部のキャプテンに就任。
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  • キャプテンとして、2022年全日本社会人選手権大会(内田ペア)、2022年いちご一会とちぎ国体(広島県代表)で優勝。
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  • 2024年の日本リーグでは、内田ペアとしてNTT西日本同士の決勝を制し、チームの連覇に貢献しました。
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主要戦績一覧と直近のハイライト(2025年まで)

   

幼少期から現代までの主要タイトル(抜粋)

                                                                                                         
大会名種目パートナー成績詳細/出典
2012全国中学校大会団体/個人丸山 海斗優勝全小3連覇からの連続タイトル
2015インターハイ団体/個人丸山 海斗優勝高校3年時に二冠達成
2015天皇賜杯全日本選手権ダブルス丸山 海斗第3位高校生での歴史的快挙
2016アジア選手権 (千葉)シングルス優勝大学1年でアジア王者に
2019世界選手権 (台州)国別対抗優勝
2022全日本社会人選手権ダブルス内田 理久優勝NTT西日本キャプテンとして
2023アジア競技大会 (杭州)男子団体優勝トップ戦で活躍
2024日本リーグ団体内田 理久優勝NTT西日本連覇に貢献
2024天皇賜杯全日本選手権ダブルス内田 理久準優勝決勝で船水・上松ペアに敗退
2025アジア選手権 (聞慶)ダブルス上松 俊貴優勝ドリームペアでアジア王者に
   

2024年天皇杯:悲願へのあと一歩

   

2024年天皇杯では、内田理久選手とペアを組み、決勝で同門のライバルである船水颯人・上松俊貴ペアと激突。ゲームカウント4-2とリードし、優勝まであと一歩に迫るも、ファイナルゲーム5-7で惜しくも敗れ準優勝となりました。キャリアの中で最も「天皇杯優勝」に近づいた瞬間として、彼の新たなモチベーションとなっています。

   

2025年アジア選手権:丸山海斗との決勝対決

   

2025年アジア選手権では、NTT西日本の後輩であり世界最強の前衛である上松俊貴選手と「ドリームペア」を結成し、見事金メダルを獲得。決勝の相手は、かつての相棒である丸山海斗選手(ペア:上岡俊介)であり、二人の長い歴史を知るファンにとっては感涙必至のドラマとなりました。

 
   

技術論:プレースタイルと使用ラケットo8

   

「自由」と「規律」を融合させたハイブリッド戦術

   

プレースタイル:「ファンタジスタ」と称される理由

   
         
  • 流動的なポジショニング: 基本は雁行陣の後衛ですが、チャンスと見れば躊躇なくネットへ突進する「ハイブリッドな戦術」を得意とします。雁行陣とダブルフォワード(W前衛)が交錯する現代ソフトテニスの「解」を体現する選手です。
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  • 驚異のフットワーク: 172cmという上背のハンデを、「少年マンガの主人公」と形容されるほどの俊敏なコートカバーリングで補います。背走して追いつくディフェンスは、相手に精神的なプレッシャーを与えます。
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  • オムニコートでの支配力:低い打点から強烈なドライブ回転をかけたストロークで、ボールを相手の足元に沈める技術は世界屈指です。
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使用ラケットの徹底分析:YONEX/VOLTRAGE 8S

   

弾きに優れたボルトレイジシリーズ。その弾きから爆発的なストロークを放ちます

 YONEX/VOLTRAGE 8S        

主な特徴 高速スイングとスピードボールの実現: 弾きを追求した新フレーム形状、新グロメット構造、そしてシャフトに採用された2G-Namd™ Speedが、スイングスピードを活かした加速するスピードボールを生み出します。 ブレを抑制する新設計: V字とX字を組み合わせた新形状のシャフトと、フレーム上部の逆R設計により、スイング中のラケットのブレを抑制し、安定した打撃を可能にします。 快適な打球感と軽量化: グリップ部に内蔵された振動吸収素材のVDMが、不快な振動を軽減し快適な打球感を提供します。また、リアクトレジンという新樹脂素材によって、軽量化と柔らかさを両立しています。

 

使用シューズの徹底分析:YONEX/POWER CUSHION ECLIPSION 4 MEN GC

   

3Dパワーカーボンドライブ搭載、ねじれを抑えて推進力に変えるテニスシューズ

 YONEX/VOLTRAGE 8S  

主な特徴は、「パワークッションプラス」と「3Dパワーカーボン」による衝撃吸収性と推進力の向上、硬度を下げてクッション性と柔らかな履き心地を実現した「フェザーバウンスフォーム」をミッドソールに採用したこと、そしてアウトソール前足部と後足部をつなぐことで安定性と俊敏性を高めた「ワンピースアウトソール」です。

   

パートナーシップの比較社会学

   

内本隆文のプレーを支えた「化学反応」

        

① 丸山 海斗(まるやま かいと):永遠の盟友

   
         
  • 関係性: 幼馴染、小学校〜高校、国際大会(2016年アジア選手権)。
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  • 特徴: 「丸内」ブランド。言葉を交わさずとも理解しあえる阿吽の呼吸。丸山の派手なボレーと、内本の堅実かつ意外性のあるストロークが融合した「剛と柔」のペア。2025年アジア選手権決勝でライバルとして激突。
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② 内田 理久(うちだ りく):実業団での盟友

   
         
  • 関係性: NTT西日本での主戦パートナー(2020年〜2024年)。
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  • 特徴: ビジネスパートナーとしての完成度。実業団としての「勝ち」にこだわる安定感と爆発力を兼備。内本選手が作ったチャンスを内田選手が確実に仕留める、洗練された勝利の方程式を持つ。2024年天皇杯準優勝。
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③ 上松 俊貴(うえまつ としき):世界最強のドリームペア

   
         
  • 関係性: 早稲田の後輩、2025年アジア選手権パートナー。
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  • 特徴: 「ドリームペア」。上松選手の圧倒的な守備範囲と決定力が、内本選手にさらなる自由と攻撃への安心感を与える。内本選手がリスクを冒して攻められるのは、上松選手の鉄壁の守備があるからこそ。2025年アジア選手権金メダル獲得。
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Hitting編集部 注目ポイント

   

唯一残された「天皇杯優勝」という未完のミッション

   

内本隆文選手のキャリアにおいて、全国小学生大会、インターハイ、全中、インカレ、アジア選手権、世界選手権(団体)といった主要な「頂」は、ほぼ全て手中に収めています。しかし、高校時代にベスト4、2024年に準優勝と何度も手をかけながらも、唯一欠けているピースが「天皇賜杯全日本ソフトテニス選手権大会(天皇杯)」の優勝です。

   

彼が「天皇杯」を追い続ける姿は、単なるタイトル獲得以上の「悲願」であり、ソフトテニスファンにとって最大のドラマの一つです。彼のプレーが「自由」であり続けるためには、国内最強の座を示す「天皇杯」の制覇が不可欠でしょう。

   

内本隆文が示す「ソフトテニスの進化論」

   

内本選手のプレーは、現代ソフトテニス界が目指す方向性そのものを体現しています。パワーテニス化やW前衛化が進む中で、彼は「雁行陣をベースに、ここぞのタイミングでWフォワードを仕掛けるハイブリッドな戦術」を追求しています。これは、体力や体格に頼るのではなく、知性、技術、そして創造性が勝敗を分けることを証明する、ソフトテニスの哲学とも言えるでしょう。

 
 
   

まとめと未来への展望

   

内本隆文選手は、「丸内伝説」という幼少期からの絶対的な実績、早稲田大学での国際的な成長、そしてNTT西日本でのプロフェッショナルとしての完成度をすべて持つ、まさに現代ソフトテニス界の「至宝」です。彼のキャリアを紐解くことは、ソフトテニスという競技がどのように進化してきたかを理解することに繋がります。

   

当面のターゲットは、2026年開催のアジア競技大会(愛知・名古屋)での金メダル、そしてキャリアの集大成として念願の天皇杯奪取となるでしょう。ファンタジスタ・内本隆文の挑戦は、まだ終わっていません。

   

内本隆文のすべてを再確認する

 

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