船水颯人選手 徹底解説|日本初のプロソフトテニスプレーヤー

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【2025最新】船水颯人 徹底解説|日本初のプロから韓国・水原市庁への挑戦まで
小田嶋俊佑
著者:小田嶋俊佑 (おだじましゅんすけ) Hitting編集部長 / ソフトテニス研究家
選手名鑑 日本ソフトテニス界の至宝

船水颯人(ふねみず はやと)完全解析|日本初のプロ転向から韓国・水原市庁への挑戦まで

ソフトテニスの歴史を変え続ける男、船水颯人。2019年に史上初の「プロ宣言」を行い、天皇杯5回優勝、世界選手権金メダルなど圧倒的な実績を誇ります。そして2025年、彼は次なるステージとして韓国「水原(スウォン)市庁」への移籍を決断しました。本記事では、彼の生い立ちから、最強の技術論、使用ギア(VOLTRAGE 8S)、そして韓国挑戦の真意まで、最新情報に基づき徹底解説します。

最終更新日:2026年2月17日

プロフィール・経歴

船水颯人選手
氏名船水 颯人(ふねみず はやと)
生年月日1997年1月24日(青森県黒石市出身)
身長約170cm
ポジション後衛(右利き)
所属韓国・水原(スウォン)市庁(2025年〜)
出身校東北高等学校 → 早稲田大学
家族兄:船水雄太(プロソフトテニスプレーヤー)
📌 キャリアの要約
  • 幼少期:3〜4歳でラケットを握り、小4で競技に専念。
  • 高校:名門・東北高校でインターハイ団体優勝、シングルス無敗。
  • 大学:早稲田大学1年で全日本シングルス最年少優勝(18歳)。
  • プロ転向:2019年4月、日本人初のプロソフトテニス選手に。
  • 海外挑戦:2025年、韓国実業団「水原市庁」へ移籍。

「至宝」の歩み(学生時代〜プロ転向)

船水颯人のキャリアは、常に「前人未到」への挑戦と共にありました。

早稲田大学での「史上最年少」優勝

2015年、早稲田大学1年生だった船水は、全日本シングルス選手権において18歳113日という史上最年少記録で初優勝を飾ります。決勝の相手は、なんと実の兄である船水雄太でした。この勝利により、彼は学生界の枠を超え、日本のエースとしての地位を確立しました。

2019年:覚悟の「プロ宣言」

大学卒業後の2019年4月、彼は実業団就職という安定した道を捨て、日本人初の「プロソフトテニスプレーヤー」になることを宣言しました。「ソフトテニスをメジャースポーツにしたい」という強い信念のもと、ヨネックスと用具使用契約・所属契約を締結。自らが広告塔となり、競技の価値を高める活動を開始しました。

主な戦績(天皇杯・国際大会)

国内・国際大会での圧倒的な実績

天皇賜杯 全日本選手権

年度パートナー成績
2016星野慎平優勝(初制覇)
2018上松俊貴優勝
2019上松俊貴優勝(プロ初年度)
2022上松俊貴優勝(3連覇)
2024上松俊貴優勝(通算5度目)

特に上松俊貴選手とのペアは「最強」と称され、2022年には天皇杯3連覇の偉業を達成。2024年にも王座を奪還しています。

国際大会(日本代表)

大会種目結果
2015 世界選手権国別対抗金メダル
2016 アジア選手権ミックス/ダブルス/団体金メダル(3冠)
2022 アジア競技大会国別対抗金メダル
2024 世界選手権国別対抗金メダル

2024年に韓国・安城で開催された世界選手権では、完全アウェイの中で韓国を破り、日本チームを世界一に導きました。

News2025年 韓国リーグ「水原市庁」への移籍

2024年末、船水颯人はさらなる進化を求め、世界最強のライバル国である韓国の実業団チーム「水原(スウォン)市庁」への移籍を発表しました。

なぜ「韓国」なのか?

韓国はソフトテニスにおいて日本最大のライバルであり、特にクレーコートでの戦術や技術は独自の進化を遂げています。船水選手は「敵地」に身を置き、日本とは異なるボールの弾みや戦術を肌で感じることで、まだ誰も到達していない高みを目指そうとしています。これは日本人選手として極めて異例の挑戦です。

ヨネックスとの「総合契約」

この移籍に伴い、長年彼を支えてきたヨネックスとの契約を「総合契約」へとアップグレード。ラケットやシューズだけでなく、ウェアからストリングに至るまで、全身をヨネックス製品で固め、過酷な韓国リーグへ挑みます。

技術解剖:プレースタイルと「立ち姿」

精密機械と野生の融合

「立ち姿」の極意

船水選手が最も重視するのは打球前の「立ち方」です。膝を軽く曲げ、股関節を固めるように重心を安定させつつ、全身の力は抜く。このリラックスした「立ち姿」が、どの方向へも瞬時に反応できる爆発的なフットワークを生み出しています。

「生きたボール」へのこだわり

彼はガットのテンションをあえて緩く設定することでも知られています。これによりボールを長く持ち、相手のボールの威力を利用して「生きたボール(バウンド後に伸びる重い球)」を打ち返します。小柄な体格を補って余りあるパワーとコントロールは、この独自のギア設定と技術論から生まれています。

使用ギア(ラケット・シューズ・ガット)

2025年の韓国挑戦において、船水颯人が選んだ最新のヨネックスギアを紹介します。

VOLTRAGE 8S

ラケット:VOLTRAGE 8S

一瞬のパワーで相手を圧倒するスピードショットを追求した後衛用フラッグシップモデル。以前のF-LASER 9Sからスイッチし、韓国のクレーコートでも打ち負けない弾きと球持ちを両立させています。

ECLIPSION5

シューズ:POWER CUSHION ECLIPSION5 MEN GC

パワークッションプラスを搭載し、激しいフットワークの衝撃吸収と反発性を両立。安定性とホールド感が高く、船水選手の高速切り返しを支えます。

POLYACTION 125

ガット:POLYACTION 125

正確なコントロール性能と、ハードヒットに耐えうる耐久性を兼ね備えたポリエステルストリング。「生きたボール」を生み出すための重要なパートナーです。

Hitting編集部 注目ポイント

「革命家」としての生き様

船水颯人選手が「至宝」と呼ばれる理由は、単にテニスが強いからではありません。「誰も通ったことのない道」を切り拓く開拓精神にこそ、彼の真価があります。

高校時代の挫折、大学での史上最年少優勝、安定を捨ててのプロ転向、そして今回の韓国リーグ移籍。彼は常に「厳しい環境」を自ら選び、ソフトテニスという競技の可能性を拡張し続けています。韓国リーグで揉まれ、さらに進化した「逆輸入エース」として日本代表に戻ってきた時、彼はまた新しい伝説を見せてくれるはずです。

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