吉田澪奈(よしだれな)選手―プロフィール・戦績まとめ―インカレ女王から実業団の主力へ

YONEXチームの集合写真
小田嶋俊佑
著者:小田嶋俊佑 (おだじましゅんすけ) Hitting編集部長
選手名鑑 インカレ女王から実業団の主力へ

【2025年最新】吉田澪奈(ヨネックス)徹底分析!ラケット・経歴・強さの秘密

ソフトテニス界のトップランナー、ヨネックス(YONEX)の吉田澪奈(よしだ れな)選手。インカレ個人優勝という輝かしい実績を引っ提げ、現在は実業団リーグで活躍する「攻撃的前衛」のモデルケースです。
なぜ彼女のスマッシュは決まるのか?使用しているラケットやガットのセッティングは?そしてファンを惹きつける意外な素顔とは。
本記事では、彼女のキャリア、技術、使用ギア、そして最新の戦績までを徹底解剖します。

プロフィール

アスリートとしての基礎データ

吉田れな選手
氏名吉田 澪奈(Yoshida Rena)
愛称れな、だれな
生年月日2001年2月25日(24歳)
出身地大阪府
身長166 cm
血液型O型
ポジション前衛(ネットプレーヤー)
利き腕
所属ヨネックス(YONEX)
ラケットYONEX/GEOBREAK 7VS
ポンド29
シューズYONEX/POWER CUSHION AERUSDASH
サイズ25cm

166cmという身長は、女子前衛として大きなアドバンテージとなります。ハイボレーやスマッシュにおける「制空権」の確保に直結する数値です。

なぜ強い?身体的優位性と技術分析

166cmが生む「攻撃的アドバンテージ」

1. 高打点からの鋭角スマッシュ

吉田選手の代名詞とも言えるのが強烈なスマッシュです。166cmの長身から繰り出される打点の高さにより、物理的にネットを越えて相手コートに叩き込む角度(入射角)を鋭角にすることが可能です。これにより相手後衛は守備的なロブを上げざるを得なくなり、さらに甘いボールを誘発するという「勝利の方程式」が成立します。

2. ネット際の守備範囲(リーチ)

高速化する現代ソフトテニスにおいて、一歩で届くリーチの長さは決定的です。相手のパッシングショットに対し、長身を生かした守備範囲の広さが強力な抑止力として機能します。「そこにいるだけでコースがない」という視覚的プレッシャーを相手に与えることができます。

経歴(キャリアパス)

大阪の強豪から全国の頂点へ

  • 育成年代(大阪):ソフトテニス王国・大阪の「玉串ジュニア」で基礎を形成。強豪「昇陽中学校・昇陽高校」へ進学し、2018年のインターハイでは団体優勝を経験。勝者のメンタリティを確立しました [1][4]。
  • 大学時代(東京女子体育大学):名門・東女体大へ進学。1年時から全日本学生選抜インドア優勝、インカレ団体優勝、皇后杯3位(ベスト4)と爆発的な活躍を見せました。そして大学4年時(2022年)、ついにインカレ個人優勝を果たし、「学生日本一」の称号を手に実業団へ進みました [2]。
  • 実業団(ヨネックス):2023年に入社。1年目からレギュラーとして定着し、STリーグ(日本リーグ)4位などの成績を残しています。現在はプロモーションの広告塔としてだけでなく、チームの主力として優勝を目指しています [2][8]。

使用用具(ギア)徹底解剖

トッププロのこだわり設定

ラケット:GEOBREAK 7VS(ジオブレイク 7VS)

吉田選手が選択しているのは、全ポジション対応モデルとされる「VS」です。これは操作性とパワーのバランスを重視しているため。
80シリーズのような硬さではなく、適度なしなりを持つ7VSを選ぶことで、ボレーのタッチ感覚を維持しつつ、スマッシュの威力を最大化させています。ボールの食いつきと破壊力を両立する「ジャイロバーストシステム」が彼女の攻撃を支えています [5]。

ガット(ストリング):29ポンドの高テンション

女子選手の平均(24〜27ポンド)を大きく上回る「29ポンド」で張り上げています。
これは明確に「弾き」を重視した設定です。ボレー戦でのレスポンスを最速にし、ボールを潰して叩くためのパワーに自信がある証拠です。この硬めの設定が、あの鋭いスマッシュを生み出しています。

シューズ:POWER CUSHION AERUSDASH

ヨネックス史上最軽量モデル「エアラスダッシュ」を選択(サイズ25.0cm)。耐久性や安定性よりも、絶対的な「スピード」と「瞬発力」を優先していることが分かります [6]。

最新戦績(2024-2025シーズン)

STリーグでの激闘の記録

2024年12月に開催されたSTリーグにおける主な試合結果です。

対戦相手ペア勝敗スコア
ワタキューセイモア大友・吉田勝利④-1
アドマテックス小林・吉田勝利④-2
アキム大友・吉田敗北2-④
太平洋工業大友・吉田敗北1-④
東芝姫路大友・吉田敗北1-④

中堅チームには確実に勝利する地力を見せましたが、太平洋工業や東芝姫路といった優勝争いをするトップチームの壁に阻まれました。この「上位層の壁」をどう崩すかが、今後の皇后杯・STリーグ優勝への鍵となります [8]。

素顔とファンエンゲージメント

コート外での魅力的なキャラクター

  • 試合中のドリンクは「緑茶」:スポーツドリンクではなく、あえて渋い「緑茶」をチョイス。カテキンの覚醒作用や口当たりのさっぱり感を好んでいるようです。
  • ルーティーン:試合前に入念に「靴紐を結ぶ」ことでスイッチを入れています。足元を見つめる静かな動作が、彼女の堅実さを表しています。
  • 交友関係:ライバルチームであるワタキューセイモアの原口選手に対し、「また朝まで飲みましょう!」とSNSでメッセージを送るなど、コートを離れれば社交的で豪快な一面も。このギャップが多くのファンに愛されています [1]。
  • 好きな差し入れ:蒟蒻(こんにゃく)ゼリー。アスリートらしくカロリーと腹持ちを意識しています。

Hitting編集部 注目ポイント

「29ポンド」が示す自信と覚悟

吉田選手の使用ギアで最も注目すべきは、やはりガットのテンション「29ポンド」です。一般的な女子選手であればボールが飛ばなくなり、コントロールも難しくなる硬さです。

これを使いこなしている事実こそが、彼女のインパクの正確さとスイングスピードの速さを証明しています。「道具に頼って飛ばす」のではなく、「自分の力で叩き潰す」。その攻撃的な意思がギア設定に表れています。

現在、STリーグでは上位チームに苦戦する場面も見られますが、インカレを制したそのポテンシャルは本物です。ペアリングの熟成とトップレベルの駆け引きを身につけた時、再び日本一の表彰台に立つ姿が見られるはずです。

まとめ

吉田澪奈選手は、166cmの長身と29ポンドの高テンションが生み出す「超攻撃的プレー」が魅力の、現代ソフトテニス界を代表する前衛です。

学生時代のインカレ優勝に満足することなく、ヨネックスの主力として実業団の厚い壁に挑み続けています。コート上での鋭い眼差しと、SNSで見せる親しみやすい素顔のギャップも彼女の大きな武器です。
これからのソフトテニス界を牽引する彼女の活躍から、ますます目が離せません。

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