インターハイ2026 ソフトテニス競技 徹底展望・優勝予想|Hitting

2026 全国高等学校総合体育大会

インターハイ2026 ソフトテニス競技
徹底展望・優勝予想レポート

高校ソフトテニス界における最高峰の決戦が、京都府福知山市で目前に迫っている。今春の全日本高校選抜、初夏のハイスクールジャパンカップまでの最新戦績を精査し、男女個人(ダブルス)・男女団体それぞれの注目8校/8ペアを徹底分析。群雄割拠の高校界を制するのはどのチームか。

  • 会場京都府福知山市 三段池科研電機テニスコート
  • 女子競技7月31日(開会式)〜8月3日
  • 男子競技8月4日(開会式)〜8月7日

近年の高校ソフトテニス界は、絶対的な本命校が存在しながらも、前哨戦ごとに覇者が入れ替わる群雄割拠の時代を迎えている。本レポートでは、昨年度のインターハイをはじめ、今春の全日本高校選抜大会、ゴーセン杯ハイスクールジャパンカップなどの最新戦績を詳細に検証し、男女個人(ダブルス)ならびに男女団体の注目ペア・有力校(各8選)をピックアップして多角的な分析を行う。

01

直近における高校界の戦況推移と主要大会結果

「夏のインターハイ」「春の全日本高校選抜」「初夏のハイジャパ」高校3大タイトルの結果から、各校の戦力充実度が浮かび上がる。

大会名種目男子優勝男子準優勝女子優勝女子準優勝
2025 インターハイ団体岡崎城西(愛知)東北(宮城)東北(宮城)京都光華(京都)
2025 インターハイ個人D亀安・関口(尽誠学園)山本・笹川(尽誠学園)天間・佐藤(東北)原・西村(京都光華)
2026 全日本高校選抜団体高田商業(奈良)東北(宮城)東北(宮城)須磨学園(兵庫)
2026 ハイジャパダブルス福田・福井(上宮)保海・山口(近畿大高専)牧・山本(京都光華)柏・村上(東北)
2026 ハイジャパシングルス塚本光琉(岡崎城西)中山萌(東北)

男子団体では、2025年夏に岡崎城西が悲願のインターハイ初優勝を飾り、同年の国スポも制して勢いに乗った。しかし2026年春の全日本高校選抜では、過去5年連続で決勝敗退を喫していた高田商業が7年ぶりの選抜王座奪還を果たしている。王者と目されていた尽誠学園が選抜2回戦で不覚を取るなど、男子界は実力が伯仲した混戦状態が続いている。

女子団体においては、東北高校が圧倒的な存在感を誇る。2025年インターハイで団体2連覇と個人制覇(天間・佐藤)による2冠を達成すると、2026年春の選抜でも優勝を果たし、近年6大会で4度の選抜制覇という黄金期を維持している。これに対し、2026年ハイジャパダブルスを制した地元・京都光華や、選抜準優勝の須磨学園をはじめとする近畿勢が激しい追撃を見せている。


02

男子個人(ダブルス) 注目8ペア

前衛の決定力と後衛の展開力の融合が問われる男子ダブルス。本命候補から前哨戦躍進の新鋭まで8ペアを厳選。

01
木原 祐翔・伊藤 陽聖本命候補
尽誠学園(香川)

2026年全日本私立選抜優勝、第1シード。2025年インハイベスト4の実績を持つ完成度の高いペア。

02
塚本 光琉・山田 健太郎本命候補
岡崎城西(愛知)

第2シード。塚本はハイジャパシングルス王者で、ダブルスも全国屈指の実力を誇る。

03
福田 喜大・福井 竣也本命候補
上宮(大阪)

2026年ハイジャパダブルス王者。伝統校の意地を見せる大将格のペア。

04
山本 一輝・増田 汰一注目株
尽誠学園(香川)

第3シード。山本は2025年インハイ個人準優勝の実績者。

05
前田 蒼生・荻谷 侑磨注目株
高田商業(奈良)

2026年選抜優勝チームの大将ペア。荻谷は昨夏インハイ3位の実力者。

06
野田 悠貴・林田 遼太郎注目株
高田商業(奈良)

現2年生ペアながら春の選抜決勝で優勝を決める3番勝負を制した強心臓。

07
船山 蓮央・北野 咲斗注目株
東北(宮城)

2026年選抜準優勝の立役者。ダブルフォワードもこなす柔軟な戦術派。

08
保海 郁弥・山口 義人ダークホース
近畿大高専(三重)

2026年ハイジャパダブルス準優勝の2年生ペア。強烈な攻撃力が武器。

第1シードの木原祐翔・伊藤陽聖(尽誠学園)は、昨夏のインターハイで1・2年生ペアとしてベスト4に入り、今年3月の全日本私立高校選抜個人戦でも頂点に立った実力派。木原の鋭いシュートボールと伊藤の広い守備範囲は完成度が高く、優勝候補の筆頭に位置する。対抗馬として最注目されるのが第2シードの塚本光琉・山田健太郎(岡崎城西)。後衛・塚本の圧倒的な配球から山田がネット際で仕留めるパターンは確立されている。直前のハイジャパで劇的な優勝を果たした福田喜大・福井竣也(上宮)も大きな勢いを持っている。

今大会最大のダークホースは、2年生ペアの保海郁弥・山口義人(近畿大高専)。6月のハイジャパで前評判を覆す進撃を見せ準優勝を果たしており、ノーシードから上位陣を喰い破るポテンシャルを十二分に秘めている。

03

女子個人(ダブルス) 注目8ペア

絶対王者・東北高校のペアに対し、他地区のエースペアがどう挑むか。地元・京都のペアや双子姉妹ペアなど多彩な顔ぶれ。

01
柏 春花・村上 芹本命候補
東北(宮城)

第1シード。2025年インハイ3位、2026年選抜優勝の立役者、ハイジャパ準優勝。

02
牧 優花・山本 好来本命候補
京都光華(京都)

2026年ハイジャパダブルス優勝。地元開催で頂点を狙う主将ペア。

03
中山 萌・根岸 ゆず本命候補
東北(宮城)

2年生ペア。中山はハイジャパシングルス優勝者。宮城県予選1位通過。

04
伊藤 美咲華・久野 凪桜本命候補
広島翔洋(広島)

第2シード。久野は昨夏団体メンバー外から個人3位に入った実績者。

05
竹平 碧純・野中 萌花注目株
須磨学園(兵庫)

2026年ハイジャパ3位。選抜準優勝チームのエースとして高い安定感を誇る。

06
野間 結菜・竹田 葵注目株
昇陽(大阪)

中学時代に全中団体・個人2冠を達成した世代トップクラス。爆発力抜群。

07
大武 夢菜・大武 姫菜ダークホース
学法石川(福島)

2026年ハイジャパ3位入賞を果たした注目の双子姉妹ペア。息の合った連係。

08
戸川・畠山ダークホース
羽黒(山形)

2026年選抜3位チームの軸。選抜準決勝で東北の柏・村上をデュースまで追い詰めた。

第1シードの柏春花・村上芹(東北)は、1年生時ベスト8、2年生時の昨夏3位、そして今年3月の選抜で3度の3番勝負をすべて制して優勝をもたらした高校界最強の勝負師ペア。この柏・村上を追撃するのが、地元・京都開催に燃える牧優花・山本好来(京都光華)で、6月のハイジャパ決勝では柏・村上を撃破して全国タイトルを獲得している。

ダークホースとして急浮上しているのが、学法石川の大武夢菜・大武姫菜ペア。一卵性双生児ならではの息の合ったフォーメーションチェンジを武器に、6月のハイジャパで全国3位に輝いた。羽黒の戸川・畠山も春の選抜準決勝で絶対エース柏・村上を追い詰めた実績があり、波に乗るとシード校を脅かす存在となる。


04

男子団体戦 有力8校比較

確固たる本命校が存在しながらも、紙一重の勝負で明暗が分かれる激戦が予想される。

学校名実績・シード戦力・構造分析
高田商業(奈良)第1シード/2026年選抜優勝選抜13回目V。前田・荻谷、野田・林田など層の厚さは全国屈指。
岡崎城西(愛知)第3シード/2025年インハイ優勝昨夏インハイ・国スポ2冠。塚本光琉を軸に一体感のあるチームワーク。
尽誠学園(香川)前年個人優勝校/2026私学選抜優勝木原・伊藤、山本・増田など圧倒的な個の能力。春の雪辱を誓う。
東北(宮城)2025インハイ準優勝/2026選抜準優勝船山・北野ら戦術の幅が広く、雁行陣とダブルフォワードを網羅。
上宮(大阪)2026年ハイジャパダブルス優勝校福田・福井という全国王者ペアを大将に、層の厚さで上位進出を狙う。
霞ヶ浦(茨城)2026年選抜3位近年全国上位に定着。粘り強いラリーと組織力で上位を脅かす。
明徳義塾(高知)2026選抜ベスト8/私学選抜3位福見・林ら実力者を揃え、四国ブロック王者として頂点を目指す。
近畿大高専(三重)ダークホース/2026ハイジャパ準優勝校保海・山口ペアの勢いを中心に、攻撃的なテニスで金星を狙う。

第1シードの高田商業は、今春の全日本高校選抜で5年連続決勝進出の末に王座へ返り咲いた。前田蒼生・荻谷侑磨の大将ペアに加え、現2年生ながら選抜決勝のプレッシャー下で3番勝負を制した野田悠貴・林田遼太郎の存在が大きく、選手層の厚さと勝負どころでの集中力は群を抜いている。

ディフェンディングチャンピオンの岡崎城西は第3シードとして夏の連覇に挑む。近年連覇を果たしてきた尽誠学園は春の選抜2回戦敗退からの巻き返しを狙い、個の爆発力では今大会最も警戒すべきチームである。東北は昨夏・今春ともに準優勝と、あと一歩でタイトルを逃しており、三度目の正直で王座を狙う。

05

女子団体戦 有力8校比較

全国連覇を重ねる東北高校が本命として君臨するが、対抗勢力の戦力も極めて高い。

学校名実績・シード戦力・構造分析
東北(宮城)第1シード/2025インハイ&2026選抜優勝柏・村上、中山・根岸の2大看板。圧倒的な層の厚さと勝負強さ。
京都光華(京都)2025インハイ準優勝/2026ハイジャパ優勝校地元・京都開催の最大本命。牧・山本ペアの躍進でチーム全体の士気が向上。
須磨学園(兵庫)2026年選抜準優勝竹村・三村、竹平・野中など高水準な3ペアを揃え、悲願の初制覇を狙う。
広島翔洋(広島)2025インハイ3位/アゼリア&私学選抜優勝伊藤・久野、松井・村上など経験豊富なメンバーが揃う今季屈指の完成度。
羽黒(山形)2025インハイ3位/2026選抜3位對馬・三浦、戸川・畠山ら昨夏の主力4人が残り、選抜でも東北を追い詰めた。
昇陽(大阪)2026年選抜3位中学時代全中2冠のエース野間・竹田世代が最終学年。爆発力は全国一。
和歌山信愛(和歌山)過去優勝5回/前々年インハイ&2025選抜優勝千葉・東郷らを中心に、伝統の組織力と勝負勘で上位進出を狙う。
学法石川(福島)ダークホース/2026ハイジャパ3位大武姉妹の存在感を軸に、勢いに乗ると手がつけられない突破力を持つ。

女子団体戦で本命視される東北高校は、昨夏のインターハイ団体優勝メンバーである柏春花・村上芹、中山萌・根岸ゆずの4名がそのまま残っており、今春の選抜でも見事に優勝を果たした。3番勝負にもつれても勝ち切る絶対的な精神的支柱を有しており、第1シードとしてインハイ3連覇への盤石な体制を整えている。

この東北に対抗する最右翼が、地元開催を迎える京都光華。昨夏インターハイ団体準優勝、6月のハイジャパダブルス制覇と勢いを増しており、地元・福知山の大声援を背に悲願の全国初制覇を狙う。広島翔洋も優勝を狙える最有力校の一つで、前哨戦のアゼリアカップや私学選抜で優勝を重ねており、チーム全体の完成度は全国トップクラスである。


06

総合優勝予想および今大会を左右する要素

過去のデータ、直近のコンディション、三段池公園のコート環境を総合的に考慮した最終予想。

男子団体
高田商業奈良
岡崎城西愛知
近畿大高専三重
女子団体
東北宮城
京都光華京都
広島翔洋広島
男子個人
木原・伊藤尽誠学園
塚本・山田岡崎城西
保海・山口近畿大高専
女子個人
柏・村上東北
牧・山本京都光華
大武・大武学法石川

◎本命 ○対抗 ▲穴

今大会の勝敗を分ける重要な要素として、まず「酷暑下のコンディショニング」が挙げられる。8月上旬の福知山盆地での開催は連日極めて高い気温と湿度が予想され、長丁場のトーナメントを勝ち抜く体調管理やチーム全体の総力戦対応が不可欠となる。

01

酷暑下のコンディショニング

福知山盆地の連日の高温多湿。長丁場のトーナメントを勝ち抜く体調管理が不可欠。

02

陣形変化への適応力

ダブルフォワードなど展開に応じた陣形変更が主流に。柔軟に配球を変えられるペアが優位。

03

3番勝負の精神的タフネス

実力拮抗の団体戦では3番手に勝負が委ねられる展開が多発。極限の緊張下で勝ち切る強心臓が鍵。

著者:小田嶋俊佑
著者:小田嶋俊佑(おだじましゅんすけ)
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